新型コロナとビタミンD

デルタ株の流行による新型コロナ感染の拡大が止まらない状況です。

当院では至適な栄養を摂取することで、できるだけ罹りにくい体作りができることが最善の策であると考えています。

とはいえ、世の中に１００％の万全なものなど存在しないことは当然で、この栄養素さえ取っておけば絶対にコロナにかからないなどということはあり得ません。それはワクチンとて一緒です。ただし、世界中で色々な研究が進むにつれ、感染予防や重症化予防のために優先すべき栄養素についてのデータは増えてきました。

その中でも特に重要視されている栄養素はビタミンDです

海外のいくつもの研究でビタミンDの血中濃度(25-OHビタミンD)とコロナ陽性率や重症度との相関が報告されています。

決してビタミンDだけでコロナ感染を完全に予防できるわけではありません。ただし、感染予防や重症化の予防にはかなり大きな影響を及ぼす栄養素である可能性は高いと考えられます。

ビタミンDは魚に多く含まれる栄養素です。頭から尻尾まで、骨を含めて丸ごと摂取するのが理想的です。ですので、しらすなど小魚を積極的にとってビタミンDの補給を行いましょう。サプリメントで摂取する場合は用量を確認しながら。活性型ビタミンDのサプリメントは時に過剰症を起こしますので、サプリメントでの摂取をお考えの場合は医師に相談されることをお勧めいたします。