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患者さんにとって少しでも安心して受診できるように、クリニックの雰囲気などお伝えしていきます。
予防医学という考え方

みなさんこんにちは 院長の白岩です
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突然ですが、あなたは病気になりたいですか?
急に何を言うんんだと思われるかもしれませんが、大事な質問です。
先日、日本での新型コロナワクチンの接種者が1億人を越えたというニュースがありました。
つまり、少なくとも日本人の1億人はコロナにかかりたくない、病気になりたくないと考えていらっしゃるのだと思います。
打ってない方は、副反応への不安など、さまざまな理由があると思いますが、少なくとも罹ってもいいや、コロナに罹りたいと思っている方はほとんどいないのではないでしょうか。
ここで例にあげた「ワクチン」は一番わかりやすい予防の手段ですが、通常多くの方がイメージされる予防医学というとおそらく「健康診断」ではないでしょうか。
私はこれが実は大きな問題なのではないかと考えています。それは、「健康診断」という名前がついているため、ここで引っ掛からなければ自分は病気ではない、という考えにつながりやすくなるからです。
もう一つ、似たようなものに「検診」というものがあります。こちらはその名の通り病気が有るかないかを調べるものですので、早期発見のイメージにつながります。
健康診断は予防医学ではない?!
だいぶ過激なことを言うように聞こえるかもしれませんが、これは事実だと思います。
今、「健診」と「検診」と言うものがあるとお伝えしましたが、実は健康診断(健診)でわかることも「検診」と同じで、病気になっていないかどうかです。
例えば肝臓の数値がどれくらいか。貧血がないか。X線で悪いものが写っていないか。バリウムで胃がんがないかどうか。血管年齢がどの程度か・・・色々な検査であなたが病気になっていないかを調べてくれます。
健診によって病気を早く見つけるは大切なことだと思いますが、これは本質的な言い方をすれば「早期発見・早期治療」を目標としたものであって予防ではないと言うことです。
野球に例えて言うなら、ピンチの時に出てくるリリーフピッチャーのようなものです。
ですので、本当に「予防」と言うなら、しっかりした先発ピッチャーがピンチを作らずにいてくれることが一番いいわけです。
本当の予防医学は先制医療
本当の予防というのは「病気にならないようにすること」であって「病気を早く発見すること」ではないと私は考えています。
早期発見も大事ですが、その時にはすでに病気になっているわけで、すでに健康は害されている状況です。
ですが何度も言うように世の中の「予防」の概念は「早期発見」とほとんど同じなので「健康診断」が予防だと思われてしまうのです。1億人の方がワクチンを打たれたのもその概念があるからではないかと思います。
もっともっと大事なことはウイルスに負けない体作りを普段からしておくことではないでしょうか。ワクチンは手段の一つに過ぎません。
全体を俯瞰した予防手段ではないので、コロナは予防できても他のところに歪みが出て大きな問題になっている副反応のようなものが起きるのです。体の仕組みは複雑です。
一つのことを抑え込もうと思えば、別の場所に歪みが出てきます。薬の副作用とはそう言うものです。
だから私は常々「薬に頼らないこと」をおすすめしているのです。
このような考え方から近年は「先制医療」と言う考え方が発達しています。これこそまさに「病気にならないためにはどうしたら良いか」を考える学問です。
遺伝子や環境、食生活など様々なものが絡んで病気が作られるので、これらを調べて病気にならないようにしようと言うものです。
非常に複雑な学問なので、突き詰めていくのはとても大変なことですが、個別化医療とか、オーダーメイド医療などと呼ばれるものもこれに近い考え方です。
当院で行っている栄養解析やバイオロジカル検査はまさにこの考え方を実践したものです。
メンタルも予防の時代!
栄養療法は体のどこか特定の部位だけを改善させる治療ではなく、体のあらゆる部位に必要な栄養を届けることで体の働き自体を良くしようというものです。
内臓だけでなく、脳も当然栄養が大事です。
メンタルは目に見えないものだし、ストレス、人間関係、考え方、心理学、どれも栄養なんか関係ないんじゃないですか?と思われるかもしれませんが、それは違います。
わたしたちが生きていれば避けることのできない様々なメンタルに影響を与えるこれらのものも全て、あなたの頭で考え、気持ちを表し、行動することに出てくるわけで、その結果がメンタルの不調として感じられるものになるのです。
それをコントロールしてるのは肉体であり、脳であり、細胞であり、それを支える栄養なのです。
ですので、しっかり栄養が届いている状態を作ることで考え方も気持ちも行動も変えることができるはずなのです。だから目に見えないメンタルの不調も栄養療法で改善させることができるのです。
栄養をしっかり整えることはすなわちあなたのメンタルの不調の予防につながると私は考えています。
未来の病院は病気を治しにいくところではなく、病気を予防するために行くところ
あなたは病気になりたいですか?
冒頭でお聞きしたこの質問の意味はご理解いただけましたでしょうか
病院やクリニックは具合が悪くなった時に行くところだと言うのが通常の考え方だと思います。
日本の保険医療制度がそうなっている以上これは仕方のないことだと思います。ほとんどのドクターが病気になったときに保険診療で治療をおこなうのが通常の病院、診療所の考え方です。
ですが、体の不調にしろ、心の不調にしろ、多くのものは原因まで踏み込んで特定して治療することができないため、慢性化し、治療が継続され、薬物療法が続きました。
その結果、国民医療費は国の財政を逼迫しかねない状況になりつつあります。
病院は本当に重症な人を救うという大切な使命がありますが、慢性疾患が増え続けるとこの制度が崩壊しかねません。
ですので、慢性疾患にならないように普段から健康を作るように一人一人が心がけることがものすごく大事であり、そのためには病院やクリニックが病気にならないための正しい指導を行わなくてはならないと思います。
まとめ
残念ながら医学教育自体が疾患や病気についてしか教えなので、この考え方が一般に普及するのはまだまだ先のことだと思いますが、未来の病院は、治療だけでなく普段から健康作りをするための検査や指導を行う場所であるべきだと私は考えています。
抗加齢医学や先制医療、当院が実践するオーソモレキュラー栄養医学はまさに未来の医療だと思います。
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