子育て相談カウンセリングルーム

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クリニックスタッフが定期的にブログを書いています。
患者さんにとって少しでも安心して受診できるように、クリニックの雰囲気などお伝えしていきます。

月経の不調と栄養療法

月経の不調と栄養療法

月経にまつわる悩みを抱えている女性はとても多く、当院は婦人科と心療内科の組み合わせなので特に多くの方が月経のお悩みで来られます。

大きな病院以外で、日本中を探しても婦人科・心療内科のクリニックは少ないと思いますし、さらに栄養療法に主体的に取り組んでいるクリニックとなったら日本では当院しかないと思います。

当院の考え方

当院は特にできる限り”薬に頼らず”、体の根本的なところから治していこうという考えを大事にしています。

月経前の不調はPMS(主に身体症状)やPMDD(主に精神症状)と呼ばれ、通常はPMSは婦人科、PMDDは精神科が診るのが一般的です。

しかし、ほとんどの方ははどちらの症状も悩んでいて、どっちの診療科に行けばいいのか分からずに行くのをためらってしまったり、実際行っても婦人科では「それは精神科で相談してください」と言われたり、精神科では「それは婦人科で相談した方がいい」などと言われてしまい、症状が良くならなかったり、いわゆる「たらい回し」の状態になってしまっているのではないでしょうか?

少なくとも当院は一つのクリニックで両方とも相談できるのでたらい回しになることはなく、連携して共同作業でよくしていくことを心がけています。

当院での月経関連の治療 栄養療法とは

「栄養療法」と言ってもなかなかピンとこない方も多いと思います。なぜなら、誰しもが、調子が悪い時は薬で治療するものだと思っているからです。

しかし、多くの慢性症状は実は栄養のアンバランスが症状を引き起こしているということはまだ考え方としてはほとんど浸透していません。

精神科、心療内科の領域も婦人科の領域も、「栄養」を治療の主眼に置く医療機関はまだまだ少ないのが現状です。

女性に向けた栄養療法

さて、女性であれば避けて取れないのが、いわゆる”生理”、月経という現象です。これは男性と一番大きな違いになります。

毎月毎月、一定量の出血が起こるこの現象が、とにかく女性の心身の不調に与える影響がものすごく大きいものなのです。

毎月出血するということは、毎月一定量の栄養を捨てていることに他なりません。ですので、本来は女性は男性以上に食事で栄養をしっかり摂らなければ確実にマイナスが重なり不調に至るのです。

特に鉄の不足は女性を苦しめる大きな原因になります。

ただし、ここでミソがあるのが、貧血にはなっていない方がほとんどということなのです。

実際に血液検査で本当に貧血で引っかかる人はかなり重度の鉄欠乏症だと思ってください。早急に対応が必要です。

月経の不調で来られる方のほとんどは、検査結果上の貧血は少ないです。しかし、実際には不調に大きな影響をもたらす鉄欠乏があることがほとんどです。

鉄の他にもタンパク質やビタミンBなど、いくつかの重要な栄養がありますが、これらを食事やサプリメントでしっかり補うことができれば、かなりの確率で症状を改善させることができます。

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当院が薬に頼らないわけ

ここまで説明したように月経に関する症状の多くは栄養療法で改善できる可能性が高いものが多くあります。

仮に薬物療法を行う場合も漢方薬などを選択し、できる限り向精神薬は使わずに済むように考えます。

PMSやPMDDの薬物療法の場合は第一選択はSSRIという抗うつ薬になります。セロトニンという物質の働きを助ける薬です。

しかし、抗うつ薬ですので、それなりに副作用もあります。

セロトニンは脳内や腸内で作られますが、トリプトファンというアミノ酸とビタミンB群や鉄、亜鉛、マグネシウムなどの栄養があれば作ることができます。現在、PMSに対するビタミンB6治療を研究している大学もあります。

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まとめ

私は開業から1年経ちますが、この1年間で、月経の悩みにSSRIを処方した経験はほぼゼロです。おそらくよっぽど「うつ」状態が強い時しか処方していないと思います。

大抵、漢方と栄養で改善していると思います。

薬に頼りたくない方はお気軽ご相談ください

ラエティスクリニック本町〒541-0053 大阪市中央区本町3-1-2 イワタニ第三ビル4F

心療内科 TEL:06-4705-7388
FAX:06-4705-7389

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