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患者さんにとって少しでも安心して受診できるように、クリニックの雰囲気などお伝えしていきます。
サプリメントの適切な選び方

こんにちは院長の白岩です。
今回はサプリメントの適切な選び方についてお話しします。
昨今、書籍やブログ、SNSなどでサプリメントや栄養に関する情報が溢れており、多くの方が健康やサプリメントに関心をお持ちだと思います。
私も昔はよくわからず色々なサプリメントを飲んでみたことがありますが、どれもあまり効果を実感したことがありませんでした。
Contents
栄養療法におけるサプリメントの考え方
私は精神科薬物療法に対する懐疑的な思いがきっかけで栄養療法を学びましたが、それまではサプリメントに関する知識は何もありませんでした。
オーソモレキュラー栄養療法と出会って初めて自分のサプリメントの選び方が間違っていたことを知り、どのようにサプリメントを選べばいいのかを学びました。
栄養療法では市販品ではなく医療機関専売サプリメントを使用しますが、これは医師の指導として患者さんたちにサプリメントを勧めることになりますので健康に寄与することが最低条件であり、医師としての責任も込められていると理解してください。
サプリメントを選ぶ際に気をつけていただきたいこと
さて、今回は皆様がサプリメントを自分で選ぶ際に参考にしていただきたいことをいくつかお話しします。
大前提として皆様に知っておいていただきたいのは日本にはサプリメントに関する法律は無いということです。
サプリメントは食品扱いであり、医薬品では無いということです。医師が、診察して処方する医薬品は医師の診断という権限のもとに処方されますので、自由には買えません。
ですが、サプリメントは医師の診察が無くても自由に買うことができます。ですので、効果効能を記載したら医薬品になってしまうのでアウトです。
時々摘発されているニュースを見ますので注意してください。自由に買えることはいいことかもしれませんが、選ぶ判断基準が自己責任なので「なんとなく良さそう」というイメージや「最近話題の・・・」などの文言、テレビCMやSNSなどの色々な情報でみなさん色々なサプリメントを選んでしまいがちです。
余談ですが薬局で自由に買える薬も医師の判断なしに買えるものですから薬効の含有量はかなり低いものになっています。
市販のサプリが悪いということではありません。体に取り入れる栄養素ですから、良いものであれば健康に寄与するはずですが、全くそうで無いこともあります。
サプリメントの判断基準
そのことを承知の上で、サプリメントを選ぶときに何を基準に判断すればよいか。
これは正直いうとものすごく難しいです。
まず参考にするのは「栄養成分表示」です。ここにそのサプリメントに何の栄養素がどれくらい入っているかが表示されています。
消費者庁のホームページに詳しいことが記載されていますが、例えばサプリメントであれば表示した方が良いであろうビタミンやミネラルなどの表示は任意ですので、ここで表示がないものは基本的にアウトだと思います。
次に「原材料名」です。食品添加物は必ず重量順に並べる必要がありますので、ここで賦形剤や基材と言われるサプリメントを固めるための添加物が栄養素よりも前に表示されているものもサプリメントの質としてはあまりよくないかもしれません。
上記2点は見て判断できる材料です。
実際のサプリメントの質、例えば栄養素同士の相性や配合率などは本当に専門家にならない限りは知る術も無いと思います。マルチビタミンミネラルのサプリは全部入っていて良さそうと考えがちですが、製品によっては相性のあまり良くない組合せのものもあるかもしれません。
ですので、摂取する目的がある程度絞られているものの方がいいかもしれません。
どこでサプリメントを購入するべきか
できれば信頼性できるメーカーの製品を、直接買う方が良いということです。
信頼できるメーカーであっても厳密に言えば保管の状況や配送経路などがわかるわけではありません。
ましてや、聞いたことの無い代理店やどこを経由して納入されたかがわからないネット通販のサプリなどは下手したら賞味期限ギリギリだったというようなケースも耳にしたことがあります。
また、安易に海外製サプリを購入しないこと。これは、効果の問題よりも安全性の問題が大きいと思います。
海外サプリでの健康被害は枚挙にいとまがありません。
サプリメントは海外製の方が良いと言われることがあります。実際に高含有量のものも売られているようです。
しかし、高含有量は下手をすれば良く無いことも起こるかもしれません。まれに医薬品成分が混入していることもあるらしいです。
さらに海外となると日本製以上に保存状態や輸送経路が気になります。海外製のサプリメントを使うときほど栄養療法専門の医師に相談するべきだと思います。
当院でも海外製のサプリメントを使っていますが、必ず医師の権限のもとでしか納入できない医療機関専売品を使用しています。
サプリメントの有用性も大切
ここまで考えてサプリメントを買うのであれば、本来はしっかり検査を受けて自分に必要な栄養素が何かを見極めることが望ましいです。
当院で行っている血液検査はまさにそのためのツールです。
検査の有無はさておき、例えば心身の健康を充実させたいとしてビタミンB群のサプリを飲んだとします。でも期待した有用性が感じられない時に何を考えるべきかです。
これはいくつかの理由があるかもしれません。
- サプリメントの質が良いものか
- 摂取した量が適正であるか
- 消化吸収に問題はないか(胃腸の機能)
- そもそも自分にとって必要な栄養素なのか
- 併せて取るべき他の栄養素があるか
- 食生活が悪いためにせっかくのサプリメントが効果を発揮しないのではないか
など…
自分でわかる点があればアプローチを変えた方がいいかもしれません。それでもサプリが効かないのであれば、やはりその時は栄養療法専門医に相談する方が早いかもしれないです。
まとめ
私たちは闇雲にあれこれサプリを飲めとは言いません。
必要な栄養素の優先順位や組合せ、どの順番で飲むべきかなども考えて栄養療法を実践していますので、サプリメントの選び方に迷った時はご相談ください。
ラエティスクリニック本町〒541-0053 大阪市中央区本町3-1-2 イワタニ第三ビル4F
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