ブログ
Blog
患者さんにとって少しでも安心して受診できるように、クリニックの雰囲気などお伝えしていきます。
双極性障害の末路は?新しい未来へ繋げる方法を紹介

双極性障害に苦しみ、適切な治療を受けずに放置することで起こりうる深刻な状況は、一般的に「末路」と呼ばれています。
では、双極性障害の末路とはどのようなものなのでしょうか。
本記事では、双極性障害における末路で起こりうるリスクについて、心の不調を専門とするラエティスクリニックが詳しく解説します。
あわせて、末路を回避し、新しい未来へ向かうための方法もご紹介するので、双極性障害に苦しむ方の参考になれば幸いです。
Contents
双極性障害の末路
双極性障害を放置して末路を迎えると、次のようなリスクが生じる可能性が高まります。
- 経済的・社会的な破綻
- 心身機能の低下
- 健康状態の悪化・寿命の短縮
経済的・社会的な破綻
双極性障害は「躁状態」と「うつ状態」を繰り返すため、躁状態での衝動的な浪費や強い言動、うつ状態での無気力感といった状態になりやすいです。
その結果として、職場や家庭での居場所がなくなったり、蓄えてきたお金がなくなってしまったりするなど、社会的にも経済的にも破綻してしまう恐れがあります。
認知機能の低下
双極性障害が悪化すると、記憶力や集中力、思考力といった認知機能が低下します。
そのため、自己管理力を失い、ご自身だけで生活することが困難になるケースは少なくありません。
健康状態の悪化・寿命の短縮
双極性障害の悪化が原因で認知機能が低下し、自己管理能力を失った場合、健康維持が難しく生活習慣病などのリスクが高まります。
また、薬の服用量を守らず過剰摂取(オーバードーズ)したり、自傷行為をしたりするなどが原因で、自ら寿命を縮めてしまう可能性もあります。
双極性障害の辛い末路を回避するためにできること
双極性障害は非常に苦しい心の病ですが、ご自身の病気としっかり向き合い、次のような点を心がけることで、辛い末路を回避することができます。
- まずは休む
- 薬は指示通りに服用する
- 規則正しい生活習慣を身につける
- バランスの良い食生活を心がける
まずは休む
調子の悪いときに無理をすることはストレスだけが溜まり、躁状態、またはうつ状態に陥る原因の一つです。
勉強や仕事、家事などやるべきことがあったとしてもまずは休み、少しでもストレスから解放される時間を作りましょう。
そして、ゆっくりと心と体を休ませてあげてください。
薬は指示通りに服用する
心に苦しみを抱えていると、辛い気持ちから解放されようと薬の過剰摂取(オーバードーズ)をしてしまう患者様は少なくありません。
その一方で、「薬なんて効かない」と、必要量を服用されない患者様もいらっしゃいます。
まずはご自身の状態としっかり向き合い、少しでも早く光を取り戻すために指示通りに薬の服用をしてください。
特に、オーバードーズは命を脅かす危険もあるため、服薬管理はしっかりと行うことが重要です。
規則正しい生活習慣を身につける
規則正しい生活習慣を身につけることでホルモンバランスが整い、症状の緩和が期待できます。
特に、朝日を毎日浴びることで「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンの分泌が増加し、うつ状態の症状改善につなげることができます。
また、朝日は睡眠の質を高めるメラトニンというホルモンの生成を促してくれるため、体内時計が整い、精神状態が安定しやすくなります。
バランスの良い食生活を心がける
バランスの良い食事も、双極性障害の末路を回避するためには必要です。
ただし、双極性障害の方の場合はストレスが原因で過食になり、肥満となって生活習慣病を引き起こすケースもあるため、食事の量には注意しましょう。
双極性障害の末路を回避するためには食生活が重要
双極性障害の末路を回避するためには、栄養バランスの取れた食事を規則正しく食べることが大切です。
症状の改善が期待できる栄養と含まれる代表的な食材をご紹介します。
必要とする栄養 | 代表的な食材 |
必須アミノ酸 (セロトニンなど、神経物質を生成する) |
肉、魚、卵、大豆製品、乳製品 |
ビタミンB郡 (神経物質の合成、代謝に使われる) |
肉、魚、緑黄色野菜、大豆製品 |
ビタミンD (セロトニンの合成や神経の働きを補助) |
青魚、キノコ類、卵、乳製品 |
ミネラル (鉄・亜鉛・マグネシウムなど、神経機能の健康維持) |
肉、魚、緑黄色野菜、ナッツ類 |
オメガ3脂肪酸※1 (うつ状態の症状緩和の可能性がある) |
魚油、エゴマ油、亜麻仁油、ナッツ類 |
なお、加工食品や高糖質・高脂肪の食事は生活習慣病の原因となるだけでなく、うつ症状を悪化する恐れがあるとされているため、控えるようにしてください。
※1:神経伝達物質の働きを助ける。あくまでも補助的な役割なため、医師へ相談をしてください。
関連記事:うつに悩む方へ|心のバランスを整えるセロトニンと栄養の関係
まとめ
双極性障害の末路を迎えてしまうと、暗いトンネルの中から抜け出せず、さまざまなリスクを伴います。
ラエティスクリニックでは、双極性障害に苦しむ患者様の心に寄り添い、末路を回避して「新しい未来」を迎えていただくためのお手伝いをさせていただきます。
そして、最終的には「薬からの卒業」をしていただき、健康的な生活を取り戻していただくための治療プランをご提案いたします。
「双極性障害だけど末路が怖い」「もう、何を試したらよいかわからない」と不安を抱えている方は、まずは私たちラエティスクリニックへご相談ください。
ラエティスクリニック本町〒541-0053 大阪市中央区本町3-1-2 イワタニ第三ビル4F
心療内科
TEL:06-4705-7388
FAX:06-4705-7389
診療時間 |
|
---|---|
|
|
- ※1:木曜日の午後は15:00~18:30の診療となります。
- ※2:土曜日の午前は10:00~13:30の診療となります。
- ※3:土曜日の午後は訪問診療を行っております。
婦人科
TEL:06-4705-7377
FAX:06-4705-7389
診療時間 |
|
---|---|
|
|
|
|
- ※:土曜日の午前は10:00~13:30の診療となります。