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クリニックスタッフが定期的にブログを書いています。
患者さんにとって少しでも安心して受診できるように、クリニックの雰囲気などお伝えしていきます。

精神疾患を治したければ診断をするな!

精神疾患を治したければ診断をするな!

しばらくブログの更新が滞っており申し訳ありませんでした。
今日は改めて、当院がどのような診療を心がけているかを皆様にお伝えしようと思います。

表題にあるように、私は精神疾患を治したければ精神科診断は必要ないと考えています。
とんでもないことを言っているみたいに思われてしまいますが、実はとても重要なことだと思っています。

皆さんは病院へ行く目的は何ですか?

通常はどこか具合が悪いから受診し、適切な治療を受けて病気が治ることを目的にしていると思います。
熱が出た、頭がいたい、お腹がいたいなど、治したい症状があれば当然のことと思います。

それがなぜか、精神疾患だとそうならないみたいなのです。
心の不調を感じた時によくあることですが、「私の性格なのか?」「これって何か精神的な病気なの?」「私の診断は何?」となります。
診断がつくと「やっぱり私は〇〇病だった」と納得して終わってしまいます。

それに対して対策があったとして、何か薬がでて「これで様子を見てください」が関の山です。
形の見えないこころの不調を説明するのに、何か言葉があった方が便利なので、精神科診断名は時代とともにどんどん増えていきます。

そして、自分がどこかに当てはまれば納得して安心します。

本当に治っていますか?

でも、治っていないですよね?そもそも病気を治すために病院に行ったはずではなかったのですか?と私は聞きたくなります。

昔からある「うつ」や「不安」はそうですが、最近はHSPとか、カサンドラとか、色々増えてきてます。精神科の診断基準というものも、数年ごとに改訂されていきます。

でも、太古の昔から人間の体はそんなに変わっていないはずなんです。文明は大きく進歩していますが、目に見えない新種の精神疾患がどんどん増えるはずはないのです。
診断名が増えているのはあくまで時代の変化と環境の変化で、見えている状態が状況によって変わるからそうなっているだけだと思います。

「うつ病」という病気の原因は特定されていない

本当に「うつ病」という一つの病気が存在しているならば、「うつ病」という固有の病気の原因は特定されるはずですが、全く原因が特定される気配はありません。
抗うつ薬の治療の効果は約3割と言われています。
「うつ病」のように見えている症状の原因は一人一人違うので、「うつ病」と一括りにしてしまうことはそもそも間違えだと思います。
それでも「うつ」の症状が出るメカニズムの一つにセロトニンが関わっていることが多いので抗うつ薬が3割の人には効くのです。

本来は「うつ状態」

「診断名」として「うつ病」とするのは間違っていると思いますが、患者さんの状態を説明する「うつ状態」が正しいと思います。
これであれば、その「うつ状態」が何によって起こったものであるかを考えるきっかけになります。
「パニック」も「強迫」も「発達障害」も一つの病気ではなく一つの「状態」です。あえて病名っぽく行くのであれば「症候群」というところだと思います。

「うつ状態」の原因は?

「うつ状態」を起こす原因は多種多様です。ストレスのこともあれば、栄養状態のこともあります。生まれつきということはないでしょうが、生育環境によることもあります。発達傾向も先天性のものを除けば環境要因によるものがその何割かはあるはずです。
栄養療法の考え方を取り入れると、「原因を見つける」というところに思考が向かいます。

なぜ「うつ」になったのか、その原因は何なのか、どこを修正すれば「うつ」が良くなるのか。
闇雲に薬を出して、うつをよくしようという考えがなくなります。

まとめ

薬はあくまで一時的なツールであって、根本治療ではありません。また、薬の効き方によってもその人の不調の原因が推測で来ることがあります。
同じ抗うつ薬でも人によって効き方が違うのはそれぞれ原因が違うからです。これを「うつ病」という一つの病気にしてしまっては答えが見つかりません。
だから私は精神疾患を治すために診断名は意味がないと思っています。

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